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    2009年3月19日木曜日

    アムドはラブラン寺のジグメ・グリのこと 2

    引き続き、去年から拘束され、行方不明になっている
    甘粛省のラブラン寺の僧侶、ジグメ・グリのビデオ・ステイトメントの訳



    ソースはここ: High Peaks Pure Earth

    僧侶たちは拘束されている間、暴行を加えられた。それだけでなく、記者と話をした者たちは棒で殴られ、足の骨を折られた。電気棒を頭や口の中につっこまれた者もいる。この電気棒は脳にダメージを与えるから、障害者になった者もいる…狂っている。我々はこのような拷問を耐えた。今の私たちの主な希望は国際メディアと国連の実情調査隊がチベットに来て、調査をし、彼らの見たことに基づいて記事を書いてもらうこと。これが一番の希望だ。

    中国側はチベット人が非合法な行為をしたと言い、我々を逮捕し、暴行し、沢山の人間を殺している。沢山の人が山々を超え、逃亡し、家や家族の元に戻らない。もし、世界中のメディアがこれをレポートしたら、どんなに助かることか。

    ダライ・ラマは我々を扇動していない。法王は独立のために闘えともおっしゃらなかったし、法王はこういったことについて何もおっしゃっていない。我々の多 くは、ダライ・ラマ法王の中道アプローチの案や、(中国内にとどまり、チベット人によるチベット自治を求める)中国当局との平和的な対話を通じてチベット 問題を解決する案を支持している。今日、私は真実の目撃者として、殺され、刑務所のなかで拷問され、山々を超えて逃亡し、家に帰ることができない数えきれないチベット人たちの話を、メディアを通して語っているのだ。そうすれば、メディアは事実としてこの状況をレポートすることができるだろう。これが私の希望だ。

    公安局、秘密警察や作業チームの役人たちが僧院の私の部屋を訪れ、私を見張っている。今も、1人の男が私のことを故意に見張っている。私は外に出ること も、電話をかけることもできない。分厚い中国憲法を学ばなくてはならず、私は自白状を書くように命令されている。いま、刑務所にはいないが、まったく 自由がない。

    ここ数日、ラブラン僧院やアムド地方だけでなく、カムや中央チベットでも、我々チベット人が不正に摘発されている。多くのチベット人が殺され、虐げられ、 逮捕された。200人以上のチベット人たちが殺され、数千人が逮捕されたと聞いている。暴行や逮捕はまだ過去のことではない。ニュースはブロックされていて見れない、サテライトの為の通信皿は置けない、アメリカからのニュースを聞いたり、見たりもできない。地元のニュースを見るように命令され、外国人と話すこ とも禁じられている。これが、表現の自由なのか? 信仰の自由はどこにあるのだ?

    チベット人たちはいま、様々な想像を絶する苦しみを強いられている。私はラブラン僧院の仏教僧だ。今年逮捕された人間の一人にすぎない。私を拘束した人間にこう言った。もし私を殺せば、すべてそれで終わる。だけど、もし外に出て、チャンスが訪れたら、私が証人として世界中の人に向けて、私の身におこった拷問のことや友人たちが体験した苦しみをメディアに伝える。

    もし釈放されたら、暴行を加えられたことは言うなと、言われているし、外にコンタクトをとるな、と警告された。だけど、自分が受けた拷問のことや、友人が耐えた苦しみのことを黙っていることはできない。今日私が話をしているのは、その理由だ。チベット人が住むエリアへの厳しい弾圧は未だ続き、私たちは自由に行動 することもできない。

    この数日、当局はオリンピックを支持するように言う。しかし、このへんのチベット人は蘭州へ旅することも許されていないのに、どうやって北京へ行ってゲー ムを見て、支持することなどできるというのか? 地元の外へも出れやしないのに。オリンピックのせいで、伝統的なお祭りやお祝い事、そして宗教的な儀式をすることは、禁じられた。

    軍隊があらゆるところ配備されている。僧院に属する小屋の中で、彼らは藁で人形を作り、チベット人の服を着せた。中国人の兵隊たちはそれを銃剣でつつく練習をしている。彼らの敵はチベット人であり、僧衣を着た僧侶たちであるらしい。
    逮捕された全員のチベット人が抗議活動に参加したのではない。なぜ彼らは、軍隊の訓練と称して、銃剣をチベット人の服を着た人形に突き刺しているんだ? チベット人を彼らの敵だ言って、苦しんでいるのは僧侶たちだけではな い、、、チベット人の職員、学生、普通のチベット人も、、、チベット人全員が苦しんでいる。大きな政府、大きな国、大きな国籍が武器、戦車、大砲を、小さく低姿勢 であるチベット人たちに使っている。数千人の兵隊たちが我々を包囲している。「反抗的なチベット人を殺せ」と彼らは命令する。

    この21世紀、世界中の人々は世界平和への道を歩んでいる。平和を愛する人、真実を支援する人々は、中国がメディアをブロックして、チベットの中で行われていることを見られないよう、記者たちの出入りを制限している中国政府の行為を暴露するべきだ。
    世界中の報道機関、国連、人権保護団体は、この問題に注意をはらい、チベット人たちが悲惨な現状を脱するよう、解決法を探していただきたい。

    例えば、中国がダライ・ラマの代理人と、意味のある対話をを行い、チベットと中国の問題に、両方に利益のある解決をもたらすよう、圧力をかけることもでき る。中国共産党は「安定と調和が国家の重要な目標」と述べている。
    もし、ダライ・ラマと中国共産党が一丸となり、中国人とチベット人両方に利益がある形で、チベットと中国の問題を解決できたなら、正真正銘の末長い平和、安定、調和を実現できることになるだろう。

    ・アムネスティーのハガキ・キャンペーンのリンクを貼ったら、「なぜだか」リンク先に飛ばなくなっていたので、ここに新しいリンク先と一緒に、ハガキの書き方を書いておきます。(リンク先に行けば、PDFでハガキのひな形をダウンロードできます/もし、まだリンク先が生きていればだけれど)

    ハガキの表:

    中国 100016
    北京市 国家主席
    胡錦濤 主席 收
    CHINA

    あと、自分の名前と住所を書いて、70円切手を貼ってください。

    ハガキの裏:

    Date(日付)
    Dear President,
    I am writing to express my grave concern about the on-going crisis
    in Tibet. According to the official Lhasa Evening News, a Strike
    Hard Unified Checking Campaign, launched on 18 January in the
    region's capital, includes "investigative raids" to residential areas,
    rented rooms, hotels, guesthouses, internet cafes and bars. By 24
    January, police had detained 81 suspects, including two for having
    "reactionary opinions and reactionary songs on their mobile
    phones". I therefore call on Chinese authorities to release those
    detained for peacefully exercising their freedom of expression,
    association and assembly. Journalists should also be allowed full
    and unimpeded access to Tibet and surrounding areas. Additionally
    the Chinese authorities should as a matter of urgency account for
    all those who have been killed, injured or gone missing, and for all
    those detained, including their names, whereabouts, and any
    charges against them.
    Please release all the political prisoners including Ven. Jigme Guri
    from Labrang Monastery in Gangsu immediately.
    We are gravely concerned about his safety.

    Respectfully Yours,

    チベットで現在も続いている危機的状況について深く憂慮しています。
    官製新聞のラサ・イブニング・ニューズによれば、1月18日に首都ラサ
    で「厳打統一点検キャンペーン」が開始されました。このキャンペーン
    により、居住地域やアパート、ホテル、ゲストハウス、インターネット
    カフェ、バーへの「強制捜査」が実施され、1月24日までに、警察は容
    疑者81人を拘束し、そのうちの2人は「携帯電話内に反動的な意見や歌
    を有していた」という容疑であったとのことです。それゆえ私は、自ら
    の権利を平和的に行使しただけで拘禁されたすべての人びとを速やかに
    釈放するよう貴政府に要請します。また、ジャーナリストが障害なく現
    地に入り取材が出来るようにすべきです。そして、貴国当局が緊急に対
    応すべき課題は、殺害、負傷、行方不明になっているすべての人々の名
    前、所在、彼らに対する容疑について詳細を明らかにすることです。
    また、甘粛省のラブラン僧院の僧、ジグメ・グリを含む全ての政治囚を
    今すぐ釈放してください。
    私たちは彼の安全をとても心配しています。

    Signature(署名)

    5 件のコメント:

    匿名 さんのコメント...

    さっそく情報、ありがとう!
    ジグメさんは『ジグデル』製作者ということでも話題をよんでいますね。もう一人の製作者も、拘束されて状況不明なままのようですね。。懸念されます。

    匿名 さんのコメント...

    いつもありがとうね。
    まことさんからの呼びかけ、とり急ぎTSNJとSFTのMLにも流しておきました。

    Makoto Sasa さんのコメント...

    epeaさん、どうもありがとうございます、こうやって言って頂けると、ちゃんとどなたかが読んでいるのだ、と思い、励みになりますです。あと、ジグデルの制作者は、同じラブランの違う僧侶で、彼の名前は同じジグメだけれど、ゴロック・ジグメ(またの名をジグメ・ギャツオ=これが同じだから分かりにくいのですね)と言います。このゴロックさんも、去年逮捕されて一度釈放され、今回また3/10に逮捕されました。これについても、記事をのっけておきます。

    匿名 さんのコメント...

    MLを見てきました。
    今まで何のアクションもおこせなかったけど、今度は葉書をちゃんと出そうと思います。
    こんなの許せるわけない。

    Makoto Sasa さんのコメント...

    匿名さん、ありがとうございます。皆で、草の根でハガキを書けば、パルデンのケースと同じで、「国際社会の目」がジグメ・グリさんに向いていることを、中国政府→地方当局→ジグメ・グリさんの居る刑務所に知らせられるでしょう。