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    「雪の下の炎」 DVD発売中!!

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    2009年3月26日木曜日

    それでもまだ。

    きのう、元チベットの良心の政治囚で尼僧だったガワン・サンドルさんと、週末のプロテストに使う「小道具」を買いに行った友人がいる。

    「どうだった?」と聞いたら、なんと、彼女はいま大学で勉強しているのだが、そこにいる中国人学生何人かが、彼女にいろいろ「おまえが言っていることは嘘だ」とか「中国政府はチベット人を弾圧していない」と言ってくるらしい。
    彼女は、感情的になるけれども、ちゃんとひとつひとつ説明して、分かってもらおうとしているという。
    いくらプロパガンダで育てられているとはいえ、目の前にいる人が11年間も牢獄にいたこと、拷問されたことを信じられない、というのは相当だと思う。

    あと、彼女のお兄さんふたりが、中国政府によって殺されたことを聞いて悲しかった、と話をしていた。
    1人目のお兄さんは、銃で撃たれ、2人目は体が弱かったが、抗議運動に参加し、暴行され、病院に運ばれたが亡くなったそう。
    気丈にそれを語り、ひとつも自己憐憫しているところを見せない彼女の前で、そっと違う方向を向いて涙をふいた、と彼はいっていた。


    今日はなんかいろいろあったよ。

    1、朝、同居人が電気の紐を強くひっぱりすぎて、紐をひきちぎった!(これで3度目) つまり、昼間なのに電気がつけっぱなし。
    2、午後、同居人がいったん外から戻った時点で、新しい紐につけかえてもらおうとした。
    3、直しているときに同居人が半分感電して(!)、ショートして、電気が消えた。この電気がついている天井の裏は、数重なる大家側の「応急手当」により、裸のままの電気コードがぶらぶらしているから!
    4、ブレーカーをあげても治らなかった
    5、その間、私も何度か会っている同居人の移民弁護士に電話をした。弁護士が同居人に法的なことで市庁舎に行かないといけない、と言ったのが市庁舎から指定された日の一日前で、間違ったていたというのに、「ごめん」の一言も連絡がないことを言おうと思った。(同居人はこの出向のために、違う州までいかなくてはならなかったし、仕事を一日休んだ)
    そうしたらパーソナル・アタックにとったinsecureで短気な弁護士と喧嘩になり、しかも電話を話の途中で切られた。(しかも、彼は指定日だと勘違いしていた日の一日前に電話をかけてきて、翌日が市庁舎への出向の義務であることを早口で言い、間違えた日にちを教えて来ていた。普通は一週間前に知らせるだろう?) 
    知っていてほしい。基本的にアメリカ人は絶対に「sorry」を言わない。どんなに相手が間違っていても!!!!!この部分がいちばん頭にくるね。なにせ、移民の弁護士をしているというのに、クライアントを馬鹿にしているから。この弁護士は一体何人にこういう態度でやってきたのか、と思うと頭にきたので、私は電話をした。
    6、ただでさえ怒っているところに、電気は切れ、インターネットは使えない。大家に電話したら、「今夜いくよ」と言われる。しかし大家が来たって、彼ができることはひとつもない。電気屋へ電話してくれ、と言っても知らぬ存ぜぬ。「だったら、私が調べて電話するから、あとでお金を払ってね!」ということになり、管理人を通して電気屋へ電話する。
    7、自分のやり方を否定された、とオーバーリアクションの弁護士が同居人に電話をし、私の悪口を言い、おまえのケースからおりる!だから、オフィスに来い、とメッセージを残す。私は、この行動にむっとしていたが、これは同居人の弁護士。私がくちを出したのもいけなかったのだろう、、、でも、怒鳴らなくたっていいだろう?
    「相手の頭が冷えるのを待とう。やつはきっと頭金を返さないだろう」と今後の対策を練る。
    対策:あした、そしらぬふりをして同居人が電話を入れる。一日の仕事分のお金を返してもらう。弁護を続けてもらうかは、その対応次第の判断。
    8、電気屋が昼ご飯を作った直後の部屋に来て、換気扇が入ってなかったので(つけられなかった)、煙でもうもうとしていたから、咳をしまくっている。5度くらいの咳だったらいいが、いちいち窓のそばまで行って、ごほごほしているので、だんだん申し訳ない気持ちから、「なに?これくらいで?」という気分に変わってくる。
    9、1時間後に電気が復興した。

    あー、すっきりした。書いたから。



    NYに来た当初は、こういう不条理な扱いをされても、文句を言えなかった。でも、言わないと、どんどん対応がずさんになり、ふみつけられ、不利になるから(黙っているという美徳がまったく通用しない)、はっきりと、言いたいことを言わないと物事が進まない。
    日本人としては、穏便にものごとを解決したいが、この社会では、ある意味わざわざ感情のエネルギーを無駄にして、この「ぶつかりあい」をしないと前に進まないのだ。で、そこからやっと、物事や人間関係が生まれたりする。
    完璧にエネルギーの無駄使いなんだけれど、社会生活を営むには必要なこのきわめてニューヨークなスキル。
    面倒くさい。



    ひきずらないのが、一番いいことかもね。
    いずれにせよ、サンドルさんの受けた傷を思えば、こんなことはとてもとても小さい。

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