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    「雪の下の炎」 DVD発売中!!

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    2009年3月5日木曜日

    記事 (Searchina)

    映画「雪の下の炎」−チベット民族の誇りを呼び覚ます季節

     今年の3月10日はチ ベット民族蜂起の50周年。中国では動乱とされ、これを制圧してチベットを封建農奴制から解放したという。だがチベット人は中国共産党からダライ・ラマ 14世を守るために命がけ立ち上がった民族の誇りを呼びさます季節という。普段、歴史の恨みと独立への思いを胸の奥にしまっておとなしく生きている人たち も、小さなきっかけで、激情をほとばしらせることがある。昨年の3月14日のように。

      チベット問題について外国人がなにかを言うと、 中国人はたいてい内政干渉だと怒る。無責任に扇動するなと。私も実は、自分自身が日本という安全な国にいるのに、チベット人の気持ちをさも分かった風に 言ってよいのだろうかと後ろめたさを感じることがあった。また、ダライ・ラマを忘れて繁栄の階段を順調に登る中国とともに市場経済の恩恵を受けて暮らす方 が、かなわぬ独立を望み流血を呼ぶよりよほど建設的ではないか、とも思った。

      だが、そういう疑問に対して、最近出会った人が明快に答 えてくれた。ニューヨーク在住の若き女性ドキュメンタリスト楽真琴さん。33年間政治囚として投獄され、あらゆる拷問に耐えて生き抜き、今もチベットの自 由のために命がけで自らの体験を訴えている不屈のチベット僧パルデン・ギャンツォ師(78)のドキュメンタリー映画「雪の下の炎」を制作。昨年のトライ ベッカ・フィルム・フェスティバル(NY)でプレミアム上演され、高い評価をえた。ちょうど日本でも今春上映されるということでプロモーションのために帰 国していた。

      彼女はパルデン師の精神力と寛容さに魅せられ約4年かけて取材し、死を覚悟した2006年トリノ冬季五輪でのハンガース トライキの現場も見てきた。ダライ・ラマ14世にも直接インタビューし、チベットの精神というものを肌で感じてきた人だ。その彼女のフィルムには、鍛え抜 かれた鋼のような強靱で美しい独立への祈りが映し出されていた。いかなる身体的苦痛をも乗り越えほほえむことができるというチベット仏教の真髄が独立の希 求の中にあった。

      「チベット独立は外国人だから言える、言わねばならないメッセージ」と彼女は断言した。ダライ・ラマ14世自身が独 立をあきらめ自治を主張している以上、チベット人の大多数はそれに従おうとするし、厳しい弾圧と統制と“学習”の結果、独立という言葉を自ら封印する人も 多いだろう。だが傍観者にすぎない外国人は、それを言葉にして言ってもいい。心の奥底に封じ込めた気持ちを分かっているのだ、と伝えるだけで、小さな希望 の炎は永遠に溶けないかもしれない万年雪の下でも燃え続けることができるのだ。

      楽真琴監督「雪の下の炎」はアップリンク配給で3月10日、13日にプレミアム上映会が行われる。写真はイメージ。(執筆:中国ウォッチャー 三河さつき)

    1 件のコメント:

    匿名 さんのコメント...

    お疲れさまです。このところ仕事と7日の東京での講演会準備に追われて失礼していました。で、今日は半日、死人のように寝てました(爆)
    読み応えのある記事にしっかり書いてもらえて、よかったですね。東京でのご活動も少しずつ結実に向かうことを祈念いたします。

    遅くなりましたがmixi返信しましたので、挑戦してみてね。