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    2009年4月30日木曜日

    日本人は差別をするか?

    チベット人の友人がこんな話をしてくれた。

    チベット人のTは日本人と結婚し、日本に6年間住んでいたが、最近アメリカに引っ越した。
    日本の永住ビザも持ち、仕事をして給料もそこそこに良かった。生活に不自由もなかったという。
    でも、問題があったそう。それは、彼には日本人が少し差別をするように見えたという。
    また「クレイジーなニュースも多い、社会が封鎖的であるように見えたし、人の視線に耐えられなかった、だから日本を出た」と彼は言ったそうだ。NYを歩いていて、彼は「なんて自由なんだ」と思ったそう。

    いわゆる明確な「差別」を日本人がするかと言ったら、違うかもしれない。だけど、在日韓国人が歩んできた歴史のことを思うと、差別は確かにある。日本に住んでいる外国人から、いかに日本に住むのが困難か、という話をよく耳にするのは本当だ。(逆のケースも沢山あるけれど) もちろん、出会う人たちにもよるのだと思うけれど、労働ビザや永住権のとりにくさにもあるし、たぶん島国根性というものが、潜在的にあるのかなあ、と思った。

    在日韓国人の問題も、ビザの問題も、日本社会の奥深くに隠れていて、表面上にでてくることはあまりない。ただ、最近のフィリピン人夫妻の強制送還の一件はある意味で、一部の日本人の在日外国人への意識を表層化した出来事だったのではないか。まず、この記事をネットで調べていると、コメント欄にある弁護士に向けた罵詈雑言がある。弁護士に対して異論を唱えることは自由だし、それは多いに尊厳をもって行われるべきだと思うが、ネットでの低次元な罵倒は醜い。

    このフィリピン人たちは違法に滞在していたわけだが、きっとそれをも知る沢山の良心的な日本人たちに支えられて生きてきたのだろう。これに関しては沢山の意見があるのだと思うが、私は彼らに特赦を与えて、なんらかの形で一度追放はあっても、また帰れるように、きちんと彼らの勤務先からの申請をとって、就労ビザを与えるなど、家族で日本にいれるようにしてあげるべきだと思った。

    アメリカでは1986年に違法滞在者への特赦(アムネスティ)が出て、280万人が永住権を得ることができた。今も、テッド・ケネディ上院議員がサポートする、1,200から2,000万人の違法滞在者を合法化する改革法案が提案されている。ま、この不景気のなか、近い将来、この法案が優先されることはないと思うけれど。

    先出のチベット人Tさんの話から、色々な日本社会の問題点を友人たちに語ることになったのと、「在日外国人が見た日本」という視線が、私が最近日本に帰ったときに体験したことと一部つながる部分があったので、ここに書いてみました。

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