チベット騒乱との関わりで中国が4人を死刑執行した、と関連団体
インドのチベット亡命グループによると、中国当局は去年チベットをゆさぶった騒乱に関わったとして4人を死刑執行したという。
チベット人権民主センターによると、チベットの首都ラサで放火して7人を死亡させたとの罪で裁判にかけられ、有罪判決を下された6ヶ月後の火曜日に4人は死刑にされたという。
漢民族移住者に向けられた2008年の暴動では少なくとも18人が死亡したとされる。漢民族移住者の地域での増加は多くのチベット人の怒りをかっている。それ以来、少なくとも84人に有罪判決を下されたが、チベット人権関連団体によると、この裁判は不透明なうえ、大雑把で不公正に行われたものだった。
死刑執行のニュースは中国のメディアでは報じられておらず、本紙がラサ市中級法院に電話をして、亡命団体の情報を確認しようとしたところ、電話に出た女性は電話を切った。
今回の死刑のニュースは、チベットの自治権の獲得について対話をしようとしていた、亡命中でチベットの宗教的リーダーであるダライ・ラマの代表団と中国との関係が悪化しているタイミングで入って来た。今週、中国当局は、中国側の見解によると彼らが所有しているというインド国境内にある仏教地域へダライ・ラマが訪問計画をしていることに対し激怒し、抗議をしていた。中国は数十年前にインドに亡命したダライ・ラマを、チベットの分離主義躍動家とみなしている。
団体のリサーチャーであるタシ・チョペルによると、4人めの身分は確認できないという。「情報をチベットから受け取るのは非常に困難で、情報を提供した側は命の危険を冒している」インドはダラムサラから彼は本紙に話をした。
4月の有罪判決が発表された時、中国国営の新華通信は、有罪者は下町の洋服屋に火をつけ、中で逃げ逃れていた店員を殺したと報じた。「このような放火は最悪の罪に入る」と裁判所の役人の言葉も引用されていた。
「彼らは人命、財産、そして社会的秩序と安全を脅かし、最悪の事態へ物事を導いた」。
騒乱の後に秩序を回復させるため、当局はチベット内での日常生活の監視を更に厳しくし、終いには暴動化した最初の抗議活動の中心的役割の大半を担っていた僧侶や尼僧への制限を更に大きくした。
米議会中国問題執行委員会は、今週木曜日に、2009年に平和的抗議活動や外国に情報を漏洩したという罪で、少なくとも670人のチベット人が投獄された弾圧についてレポートを発表している。
「(中国)政府はこの一年の間、組織的、教育的、法的、そして政治宣伝のチャンネルを利用して、チベット仏教徒たちに彼らの宗教的視点や理想を変えさせるよう強制している」とレポートは述べている。
ーー以上。
「死刑執行のニュースは中国のメディアでは報じられておらず、本紙がラサ市中級法院に電話をして、亡命団体の情報を確認しようとしたところ、電話に出た女性は電話を切った。」
とあるけれど、やましいことがないなら電話を切るな、と言いたい!ちゃんと正々堂々と国際メディアと対応するべきです。死刑執行された4人の家族、そして彼らの魂を思うといたたまれない。
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