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    2009年10月27日火曜日

    Antichrist

    備忘録として。

    注:長くなります。とりとめもない文章です。

    週末、Lars von Trier の新作Antichristを見た。

    Larsといやあ、私にとっては「キングダム」なんだけれど、あれは大学時代に友達と二人できゃーきゃー怖がりながら、一夜を明かして見た経験がある。怖いのだけれど、次のビデオをどうしても借りなきゃ、って言って、夜中にレンタルビデオ屋まで車を走らせたのだった。

    その後、Breaking the Waves、The Idiotsとか、Dancer in the Darkとか、ありましたね。Manderlayは見ていないなあ。
    彼の作品はそれなりに見て来ているけれど、今ひとつ、好きになれなかった。彼は人が「好きだわー」という映画作りをする人ではないし、雪の下の炎の映画の編集をやってくれたミリツァみたいに、「大ファンなんです♡」とは断じて思わない。

    で、Antichrist、今まで以上にショックバリュー抜群で、嫌いになろうと思えば、なれる要素は沢山あるのだけれど、あまりに映像がきれいなのと(もうこの世のものではないくらいきれい。撮影監督はスラムドッグ・ミリオネアをやった人で、LarsとはDogvilleから組んでいる人)、内容がもう映画に描かれる人間性の普遍をゆうに超えているので、ぜんぜん忘れられないんだ。
    だから、今までで一番好きなラースの作品だったのかもしれない。他に映画を観てこんな体験をしたことないので、あえて好きだ、と言っているのかもしれないが。

    で、次の朝7時まで眠れなかった…

    セルジュとジェーン・バーキンの娘の、フランス女優のシャーロット・ゲンスブールと、プラトーンやあるいは、「スパイダーマンの友達のパパ」のウィリアム・デフォーが夫婦役として出てくるのだけれども、彼らはきちんとヌードで、もう考えられないくらい、例えば、後ろの席の女の子があまりに驚いて悲鳴をあげて私の椅子を何度も蹴りあげたり、途中で劇場を出て行くひとが数人でるくらい(みんなトイレにたち、戻って来てはいたが)、ショッキングなストーリー展開なんです。
    夫婦の話なんだけれど、サスペンスのある、ヨーロッパ的なシンボリズムと悲劇に満ちあふれた映画、ともいうべきなのだろうか。ま、下にトレイラーを貼付けるから、それで。勇気と好奇心があれば、是非、見に行ってください!

    ま、タイトル自体があれですね。
    ちなみにアンチキリストは百科事典マイペディアによると: 〈キリストの敵〉の意で、ギリシア語ではAntichristos。世界終末のキリストの再臨前に出現して教会迫害したり世を惑わす偽預言者,異端悪魔などをいう。《ヨハネの黙示録》(13:18)の数666はその象徴

    Larsはずーっと鬱病を患っていて、この映画は自分の認識療法の一環として制作したという。私は彼のことを今まで、人に自分の狂気をシェアするのが好きな人だな、ちょっと行き過ぎ、と思っていたのだけれど、ここまでいくと、応援したくなる。私の心が広くなったのか、あるいは、Antichristが本当に人の嗜好を変えてしまうほどのポテンシャルを持っているのか、分らないが、(多分両方)天才というのは、こういう人のためにある言葉なんだなあ、と。

    ちなみに、カンヌ映画祭での記者会見では映画にあまりに腹を立てたある記者に「一体どういうつもりでこの映画を作ったのか、弁明しろ!」と言われて、「弁明?」と怪訝そうな顔をし、そのあとに「弁明もなにも、私は世界中で一番の映画監督だから」と言いのけた。

    Antichrist - Chaos Reigns at the Cannes Film Festival 2009 from Zentropa on Vimeo.



    弁明なんてさせるな、アホ!と言いたい。それだけ話題になったと言うこと。

    このあとネット上で音声インタビューを聞いたが、これはイギリスとの電話インタビューだった。彼の声やトーンがあまりにも「ふつう」で共感さえも感じたくらい。全うな狂気。
    今までいかにひどい鬱病に苦しんできていて、この作品はセラピーだったか、完全に治ることは絶対にないだろうけれど、病状はいくらか改善している、という話。あと、若い時にいろいろやったシャーマニズムの儀式中の(はい、色々お飲みになったそうです)経験も元になっているのだ、と言っていた。インタビュアーの「本当に自分が世界で一番の映画監督だと思うんですか?」という質問にも、「その通りです」と答えいていた。
    あっぱれ! 半ば正しいかもしれない。

    シャーロットはインタビューで自分がLarsを演じている気がした、と言っていたし、ウィリアムはあまりにもLarsの具合が悪くて現場で監督できずに、別室からモニターを見ながら監督をすることもあった、彼が撮影しているときの鬱の具合は本当にあまり良くなかった、と言っていた。

    前の作品で主演したBjorkもNicole Kidmanも、二人ともLarsと喧嘩して大変だったらしいし、ことBjorkに関しては、途中で撮影を飛び出して、二度と女優をやらない、と言ったそうだ。こういう人と、仕事をするのは多分魂を使い切ることだと思う。しかも俳優は身体全体で応じなくてはならない… 信じられない世界。

    とにかく、映画が終わり、友達がトイレに行ったので私は外に出て来た。外に出たら、編集者のミリツァが友人たちと一緒に立っている。偶然。私が何かを言うまでもなく、こちらの顔を見たら、挨拶もなしに、「言わないで! なんにも言わないで! 聞きたくない! これから、見るのだから!」 
    「ああ、そう、言わないよ」と言おうにも、ぎゃーぎゃー言われて口も聞けない。とにかく、私は映画のショックでまだ身体が震えているし、誰かとコミュニケーションをとりたい状態なのに、まともに話しもできやしない。

    ミリツァはそのまま友人と映画館に吸い込まれていった。友達がトイレから出て来て、「困ったね、お腹すいているけれど、すいていないね、スゴい映画だったね」といいながら、ギリシャレストランに行き、強めのお酒を頼む。やっと、まともに考察が述べられそうな気配ではあったが、「いやー」「すごいねー」「天才だねー」「狂ってるねー」と会話して、食事もやはり食べた。
    1時半までほっつき歩き、帰宅。

    私は朝7時までどうにも寝れなかったし(映画だけのことじゃないのかもだけれど)、翌日はその友人も、ミリツァからも両方「この映画が忘れられない」というメールがあった。

    はー。 ひとつの映画に、これだけ肉体で反応するって、そういう経験ってすごいね。改めて映画は芸術なのだ、と感じる。

    二度と見ない、と思ったけれど、また見ても良いとすら、今はそう思える。

    David Lynchはところで、最近どうしているのだろう。

    Lars von Trier's Antichrist - Official Trailer from Zentropa on Vimeo.

    中国側からチベット人二人の死刑を確認

    今回の死刑の件でイギリスの外務省から、中国大使館から事情を聞き出し、ロヤックとロブサンの二人の処刑は確認されたらしいが、他の二人については、単なる噂でまだ「処刑されていない」という情報が出て来ていることが、昨日、ロンドンの若松さん経由で分りました。今日起きたら、いくつか記事がでていて、ワシントンポスト、APなどもあったけれど、イギリスガーディアンのが一番短くて、正確な気がしたので、ここに置いておきます。取り急ぎ。

    Guardianより China confirms two Tibet Executions (中国、チベット人二人の死刑執行を正式発表)

    Jonathan Watts in Beijing and agencies
    guardian.co.uk, Tuesday 27 October 2009 11.48 GMT

    二人のチベット人が放火の罪でラサで死刑になり、この地域では6年ぶりの司法による殺人が執り行われた。中国政府は、ラサの去年の騒動の最中、放火で死傷者を出したとして、二人のチベット人を死刑にしたと正式発表した。

    外務省のスポークスパーソン、Ma Zhaoxuによると、二人の男性が死刑にされ、それ以上の情報は提供しなかった。海外のチベット人団体によると、この二人はロブサン・ギャルツェンとロヤックだという。

    (省略)

    アメリカ資本のラジオ自由アジアによると、ロブサン・ギャルツェンは死刑の前に母親との面会を許可された。「なにも言うことはない。子供の面倒をしっかり見てほしいと言うことと、学校に行かせてほしい」ということくらいだ。」

    チベットキャンペーングループ、「フリーチベット」によると、先週の木曜日に報じられたもう二人の死刑については、まだ確認できていない、という。

    英国外務省のIvan Lewis大臣は、この死刑を非難した。「我々は中国が去年のチベットで起きた騒乱で、責任あるものたちに罪を与える権利を敬っている」

    「しかしながら、イギリスはいかなる事情であろうと、死刑に反対を唱え、この件に関しては、それなりの司法配慮がなされていない、と、かねがね我々の懸念を表明してきた」彼は言った。

    ーーー以上

    英国外務省のIvan Lewis大臣の声明内容全文 (イギリス外務省のサイトより)

    'I condemn the recent executions in Lhasa of two Tibetans, Mr Lobsang Gyaltsen and Mr Loyak. We respect China's right to bring those responsible for the violence in Tibet last year to justice. But the UK opposes the death penalty in all circumstances, and we have consistently raised our concerns about lack of due process in these cases in particular.

    I expressed my deep concern about these cases during my visit to Tibet in September and urged the authorities not to carry out the death sentence. We have also raised these concerns through the European Union.

    I call on China to review urgently the cases of those who remain under sentence of death for their alleged involvement in last year’s unrest.'

    以下和訳 (訳は若松さんのメールより):

    「先日ラサで行われたLobsang Gyaltsen氏と Loyak氏、両名に対する 処刑について強い遺憾の意を表明する。
    昨年のチベットで起きた、暴力行為を働いたものを裁く中国の権利は認めるが、イギリスはどのような事情であろうとも死刑に対し反対を唱える。また今回の件については、適当な司法配慮に欠けていることに対し、継続的に懸念を表明してきた。

    9月のチベット訪問の際にも、これらの件について強い懸念を表明し、当局に対し死刑執行を取りやめるよう要請した。欧州議会を通しても同様の懸念が中国に対し上げられている。

    中国に対し、昨年の動乱に介入した容疑で、現在死刑を宣告されているもの全ての再調査を緊急に行う要請をする。」

    ーーー

    イギリスが腰をあげている訳だから、日本もがんばってもらわないと!引き続き、こちらで意見書を送ってください。

    外務省への意見はこちらから
    内閣総理大臣への意見はこちらから


    2009年10月24日土曜日

    チベット人死刑執行の記事 NYTimes


    Group Says China Has Executed 4 for Roles in Tibet Riots
    チベット騒乱との関わりで中国が4人を死刑執行した、と関連団体


    Published: October 23, 2009
    NY TIMES

    インドのチベット亡命グループによると、中国当局は去年チベットをゆさぶった騒乱に関わったとして4人を死刑執行したという。

    チベット人権民主センターによると、チベットの首都ラサで放火して7人を死亡させたとの罪で裁判にかけられ、有罪判決を下された6ヶ月後の火曜日に4人は死刑にされたという。

    漢民族移住者に向けられた2008年の暴動では少なくとも18人が死亡したとされる。漢民族移住者の地域での増加は多くのチベット人の怒りをかっている。それ以来、少なくとも84人に有罪判決を下されたが、チベット人権関連団体によると、この裁判は不透明なうえ、大雑把で不公正に行われたものだった。

    死刑執行のニュースは中国のメディアでは報じられておらず、本紙がラサ市中級法院に電話をして、亡命団体の情報を確認しようとしたところ、電話に出た女性は電話を切った。

    今回の死刑のニュースは、チベットの自治権の獲得について対話をしようとしていた、亡命中でチベットの宗教的リーダーであるダライ・ラマの代表団と中国との関係が悪化しているタイミングで入って来た。今週、中国当局は、中国側の見解によると彼らが所有しているというインド国境内にある仏教地域へダライ・ラマが訪問計画をしていることに対し激怒し、抗議をしていた。中国は数十年前にインドに亡命したダライ・ラマを、チベットの分離主義躍動家とみなしている。

    亡命団体によると、チベット人たちは今まで拘束下で秘密裏に殺されたことはあったが、今週に執行されたような死刑は2002年以来のことであるという。団体は、死刑にされたのはロブサン・ギャルツェンとロヤックという男性と、ペンキという名前の女性であると3人の身分を確認した。

    団体のリサーチャーであるタシ・チョペルによると、4人めの身分は確認できないという。「情報をチベットから受け取るのは非常に困難で、情報を提供した側は命の危険を冒している」インドはダラムサラから彼は本紙に話をした。

    4月の有罪判決が発表された時、中国国営の新華通信は、有罪者は下町の洋服屋に火をつけ、中で逃げ逃れていた店員を殺したと報じた。「このような放火は最悪の罪に入る」と裁判所の役人の言葉も引用されていた。

    「彼らは人命、財産、そして社会的秩序と安全を脅かし、最悪の事態へ物事を導いた」。

    騒乱の後に秩序を回復させるため、当局はチベット内での日常生活の監視を更に厳しくし、終いには暴動化した最初の抗議活動の中心的役割の大半を担っていた僧侶や尼僧への制限を更に大きくした。

    米議会中国問題執行委員会は、今週木曜日に、2009年に平和的抗議活動や外国に情報を漏洩したという罪で、少なくとも670人のチベット人が投獄された弾圧についてレポートを発表している。

    このレポートは、僧侶や尼僧が、チベットは歴史的に中国の一部であったことに同意し、やダライ・ラマを非難するような政治的なテストを受けることを義務づけている、現在広範囲に蔓延中の「愛国心教育」キャンペーンについて書かれている。

    「(中国)政府はこの一年の間、組織的、教育的、法的、そして政治宣伝のチャンネルを利用して、チベット仏教徒たちに彼らの宗教的視点や理想を変えさせるよう強制している」とレポートは述べている。

    ーー以上。


    「死刑執行のニュースは中国のメディアでは報じられておらず、本紙がラサ市中級法院に電話をして、亡命団体の情報を確認しようとしたところ、電話に出た女性は電話を切った。」

    とあるけれど、やましいことがないなら電話を切るな、と言いたい!ちゃんと正々堂々と国際メディアと対応するべきです。死刑執行された4人の家族、そして彼らの魂を思うといたたまれない。




    2009年10月23日金曜日

    とりあえず政府に意見を送る

    今回のチベットでの死刑執行に対して、私はどーーーーしよーーーーーもなく憤りを感じています。
    SFT本部のアクションの手紙をちょいと変えて、以下の内容で首相官邸、外務省のご意見コーナーに送ってみました。
    ダライ・ラマ法王ももうすぐ日本にいらっしゃることだし、ちょっと、いやだいぶ、がんばってもらいたいところ。

    多くの人が参加して、沢山出せば出すほど、効果ありのはずです。
    良かったらお使い下さい。

    外務省への意見はこちらから
    内閣総理大臣への意見はこちらから

    岡田外務大臣 殿
    (あるいは)
    鳩山内閣総理大臣 殿


    2009年10月20日火曜日早朝、チベットはラサで3人のチベット人、ロブサン・ギャルツェン(27歳、男)ロヤック(25歳、男)、ペンキ(21歳、女)、そして名前はまだ判明していないもう1人が、2008年3月にラサで起こった騒乱に関わった疑いで死刑にされたことを聞き、私は強い憤りを感じています。

    チベット人に対する死刑執行は2003年以来のことであり、今回の死刑はチベット人が中国政府のチベット侵略について批判しようとすれば、中国政府が彼ら、彼女たちに罪をかぶせ、嫌がらせをし、黙らせようとする暴力的なキャンペーンが更に加速していることを意味しています。

    ロブサン・ギャルツェンとロダックが2009年4月8日に死刑宣告をされて以来、中国政府が死刑執行を遂行しないよう、国際的なキャンペーンが行われていたところでした。他の二人の女性のチベット人の身元は不明だということですが、1人の女性は2009年4月に執行猶予付きの死刑宣告をされた20代前半の女性だと信じられています。

    この4人は、基本的な人権を剥奪され、彼らの裁判は国際的司法標準から外れて行わました。国際的人権機関「ヒューマンライツウォッチ」は2009年3月に中国の司法制度は「チベット人が公正な裁判を受ける可能性をことごとく排除したものである」と発表しています。

    日本政府外務省、そして鳩山内閣はこれらの事件に関して、まだ何も言及されていません。私は民主主義の日本の一国民として、チベットの人権問題の近況を深く憂慮しています。鳩山総理大臣、そして岡田外務大臣にこのようなひどい裁判判決や正義のあり方は許されないと、出来る限り強く、直ちに非難されるよう要請致します。

    また、最後に、鳩山総理大臣が、中国政府からのプレッシャーに臆することなく、私たち国民の代表として、11月に来日予定のダライ・ラマ法王に公式に面会していただき、多くの日本人国民の抱えるチベットへの憂慮をきちんと伝え、一日も早くチベットに平和が取り戻されるために、中国政府がダライ・ラマ法王代表団との対話に真剣に取り組むよう、中国政府に強く申し出ることを要請します。

    2009年10月22日木曜日

    アップデート: 4人のチベット人が死刑執行

    先日、3人と書きかましたが、今日のPhayulのアップデートによると、4人!!しかも、昨日の写真にあったLoyakとPenkyiが実際に死刑にされたようです。

    今回死刑執行されたロヤック
    (Photo: Tibet.net/file)


    サキャ郡ドグラ居住区ノルブ村出身 ペンキ  22歳 
    2009年4月に中国政府の裁判所で死刑宣告を受け、今回死刑執行された
    (Photo: Tibet.net/file)



    Update - China executes four Tibetans in Lhasa Over 2008 unrest
    アップデート:中国政府は2008年の騒乱への関与で4人のチベット人を死刑執行した


    10月22日ダラムサラ 
    By Phurbu Thinley特派員 Phayul

    ダラムサラのチベット人権民主センター(TCHRD)の最新の情報によると、少なくともチベット人が2008年チベットはラサで起きた、反中国騒乱への参加を申し立てられ、火曜日に死刑執行された。




    TCHRDはチベットの人権状況をモニターしており、火曜日に信頼できる筋から、少なくとも4人チベット人がラサ市の人民裁判所の管理のもと、死刑執行されたという情報を受けた。

    センターはロブサン・ギャルツェン、ロヤック、ペンキ、そして無名のチベット人が死刑執行されたと言っている。

    チベット亡命政府もこの死刑に関するレポートを確認した。公式サイトによると、ロブサン・ギャルツェン27歳、ラサ出身、ロヤック25歳、ラサはショル居住区、タシ・カン出身、ペンキ21歳、サキャ郡出身、この3人と名前が特定できないもう1人が火曜日にラサで死刑執行された。

    情報筋がTCHRDに伝えた情報によると、ラサ郊外のルブグ出身のロブサン・ギャルツェンの遺体は彼らの家族に引き渡され、キチュ川で浸礼を施された。
    TCHRDは被害者がこの最高裁判所に上申できるかどうかは分らないという。

    2009年4月8日、ラサ市人民裁判所は、ロブサン・ギャルツェン、ロヤック、他二人のテンジン・プンツォック、カンツックに死刑宣告をし、ダワ・サンポには終身刑を宣告した。
    この5人は3月14日の騒乱の際、ラサの5つの店舗に火をつけたことにより、7人が死亡したと疑惑をかけられ、死刑宣告を受けた。

    2009年4月21日、中国のメディアによると、同じ裁判所が、去年のラサでの騒乱で火をつけて6人を殺した疑惑で、チベット人の少女に死刑と2年の猶予を宣告し、他のふたりは長い懲役を与えられた。サキャ郡ドグラ居住区ノルブ村の20歳のペンキは執行猶予付きの死刑を宣告され、同じ名前を持つニェモ郡Margkyang居住区Thantoe村出身の23歳のペンキは終身刑、シガツェ郡ナムリン居住区ショルト村の20歳のチミ・ラモは10年の懲役を受けた。(昨日の写真に出ていた二人)

    TCHRDは残りの執行猶予付きの死刑宣告を受けたチベット人たちの身を心配しているという。
    この4人のチベット人の死刑を非難し、TCHRDは中国政府に自制と他の死刑宣告を受けた者、またそれ以外の刑を受けたものに対しても、公正な裁判をすることを強く呼びかけた。

    TCHRDは国連の裁判外、略式裁判、もしくは強制死刑の委員会報告者と国際社会にチベットの状況に直ちに注目するよう呼びかけている。

    中国国営メディアには4人のチベット人の死刑についての情報が報じられていなく、更なる情報を待っているとTCHRDは言う。

    5つの主なチベット支援団体は4人のチベット人に祈りを捧げ、チベット内の状況に注意をむけるため、ダラムラサで大きなキャンドル追悼式をする。

    ---------------

    彼らに、弁護人はいたのか? いないと思う。 裁判は公正に行われ、外国の記者たちも招くべきだ! なんでこういうことをするのだろう。みんな若いし、写真を見ていると本当に胸が痛くなる。引き続き、このアクション、ふるって参加のこと、よろしくお願いします。

    SFT本部のキャンペーン:ヒラリー・クリントン国務長官へのご意見はこちらから (サンプルレター付き、自分の名前や住所などを入れるだけ)
    http://actionnetwork.org/campaign/executions/

    「岡田外相に、今回中国政府に死刑されたという4人のチベット人が公正な裁判を受けたのか、その捜査を開始することを呼びかけよう!」日本外務省への意見窓口:
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html

    チベット人3人が死刑に!?  緊急アクション!

    昨日の朝11時頃、去年の騒乱との関連で3人のチベット人がラサで死刑執行されたというニュースがダラムサラの元政治囚の団体グチュスムから流れ、今日は大騒ぎ。当局側はラサの電話回線を閉じているため、他の団体が現地との情報確認作業をすることは不可能なもよう。

    死刑執行されたのは、ラサのロブサン・テンジン、ラサ近郊のニェモ郡の女性、そしてアムド出身の男性の3人。一方、チベット亡命政府やチベット人権民主センターの調べた死刑宣告者のリスト(以下の写真)には今回死刑執行されたと言われる彼らの名前は出ていなかったという。この死刑を受け、これに関する騒乱が起きることを恐れた中国当局はラサのセキュリティーを厳重にし、規模の大きい無差別逮捕キャンペーンをしだしたという。

    この情報はまだ未確認にしても、公正な裁判を受けられないままに死刑宣告を受けたチベット人は実際に存在し、いつ死刑を受けるか分らない状態が続いています。外国が彼らの動向を注目しているということを中国に知らせるには、私たちの政府を動かし、ちゃんとまっすぐに話をしてもらわないといけないわけです。

    前に死刑宣告を受けた4人(今回死刑執行された人とは違うという):

    サキャ郡のペンキ

    ニェモ郡のペンキ

    ロヤック

    チミ・ラモ

    以下はすぐに参加できる緊急アクションです。

    SFT本部のキャンペーン:ヒラリー・クリントン国務長官へのご意見はこちらから (サンプルレター付き、自分の名前や住所などを入れるだけ)
    http://actionnetwork.org/campaign/executions/

    「岡田さん、中国に真偽を聞いてください!」日本外務省への意見窓口:
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html

    ご協力よろしくお願いします。

    2009年10月20日火曜日

    秋だわね

    こんにちはー。

    またもや、お久しぶりです。遅めの夏休み、みたいなかたちで、色々旅行していました。
    ブラジルの写真も色々撮ったから貼ろうと思ったのだけれど、カメラからのケーブルがどーしても見つからなかったので、後回しに。
    なにせコンピュータ機器であふれた我がオフィス、ケーブルが星の数ほどあるものの、どこを探しても見つからない。
    だから、又の機会にね。

    さて、日本、ブラジル、シカゴ、ミネソタと旅行をし、帰って来たらNYはすっかり秋です。というか、ダウンジャケットを着込む人がいるくらい寒かったのよ。で、SFTヘッドクオーターの代表ラドンが10月いっぱいを持ってとうとう辞めることになり、彼女のラスト・フライデイ・パーチーに行ったら、そのまま3時半まで呑んで踊っての宴会で、結局その夜から熱を出した。

    週末はもうろうとして、寝込み、でも夜だけなぜか映画を見に外に出て行ってたのだけれど、段々治ってきたわい。
    これが見たもののリスト。

    1、All the Best (ボリウッド映画ーあまりにもくだらないのでよしときたいが、怖いものみたさ、あるいは脳みそを一度リセットしたい方たちのために、トレイラーはここに貼っておく 笑)



    熱でハイだったせいか、ストーリーラインの完全に壊れた、ボリウッド特有の色彩と音楽になぜか50%満足した。これを見るなんて、私もそうとう壊れているのだろうけれど。ま、友達がおごってくれたからよしとしよう。映画内容については、あまり追求しないでほしい。

    2、Where the Wild Things Are



    「マルコビッチの穴」の鬼才、スパイク・ジョーンズ監督作品。名作モーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」の映画化です。よく、映画化したと思うけれど、資金難を何度も経験してそれでも仕上げた、彼の思い入れがつまった作品。それをすごーく感じる。怪獣たちの会話とかがリアルで、さすがのクリエイションだと思ったけれど、途中で何度かもたついた。音楽もすこしうるさく感じたけれど、子供時代特有の「大人の世界」に参加できないなりに体験する創造力を追体験する感じ。子供の映画ではありません。真冬の夜にまったりと見たい感じです。


    仕事的には、1ヶ月いなかった分の仕事が山積みで、旅に出る前にどの時点だったのか、と思い出そうとしつつ、はじっこの方から手を付け出していたら、沢山の難題があることに気づく。

    なにせほとんど1人でこのプロダクションを仕切っているし、最近は年もあって、とにかく物事を忘れやすいからマインド・マッピングという思考を図形化するソフトウェアを使いだしていたのだけれども、いない間に、それのお試し期間が過ぎていて、お金を支払わなくてはならないと思いきや、延長を申し込めることに気づいて、延長申請。よしよし。

    ま、一歩一歩歩んで行きます。皆様も素敵な芸術の秋を。

    2009年10月4日日曜日

    Festival do Rio

    日本から帰って来て、2日NYで過ごし、今、ブラジルはリオデジャネイロの映画祭に来ています。

    実はもう数日たったんだけれど、来た当初は雨ばかり。せっかくコパカバーナ・ビーチの前のホテルにステイさせてもらっているのに、灰色の雲と灰色の海で、うんざりしていたのだけれど、この3日間は晴れ続き。
    ツーリストコースの代名詞のコルコバードの丘の上から、リオの街を守っている(ハンサムな)キリスト像も見てきました。街全体が教会だなんて、なんて素晴らしいコンセプトなのだろう、と思ったけれど、実際のリオは犯罪都市。かなり気をつけてください、と皆に言われていましたが、(なにせ、前のふぇsつ幸い、今のところビルから酔っぱらって落ちた方の死体しか見ていません…って。…いや、びっくりしました。街を歩いていて、人だかりがあるなあ、ああ、警察もいるぞ、と通り過ぎたら、シートから出た青白い足が。
    ご冥福をお祈りします。

    さて、オリンピックがリオに決まった歴史的瞬間、私は沢山のリオっ子と一緒に、コパカバーナの浜辺の特設会場にいました。東京が開催地に立候補したのはうっすら知ってたけれど、1度開催地に選ばれたところがまた選ばれるはずがないのに(私はそう思う)、一体どうして? 意味不明だな、こんなことにお金を使うより、他にチャンスを与えるべき、と思っていたので、沢山のリオっ子たちが集まって、まだか、まだかと開票結果を待っていて、それが決まったときの歓喜の波、こみあげてくるようなエネルギーは感涙に値するものだった。


    これはまだ決まる前。ハラハラして様子をうかがっている皆さん

    何度も植民地化され、発展が遅れている南アメリカ、そのなかでも最近は石油を発掘したりして、経済がうなぎ上りの状態にあるブラジルは選ばれるべきして、選ばれた開催地だと思う。 決まったとたん、サンバの音楽が鳴り響き、皆が狂ったようにダンスを。ほとんど「布がない」ビキニを着た女の子たちが、お尻をぷりんぷりんにふっていました。
    リオは地理的にとてもユニークな形をしていて、有機的な形をした丘が沢山あり、ビーチから丘(山)を見ると、スラムがところせましと並んでいるのが分る。インド系、ポルトガル系、アフリカ系(アジア系はサンパウロには多いが、リオにはあまりいない)が入り交じり、犯罪が絶えないこの街には、多分沢山課題はあると思うけれど、フェスティバルの若いボランティアの人たちなども、「これからもっと仕事が増えるだろう」と本当に嬉しそうにしていたのが印象的だった。



    がんばれ、ブラジル!