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    「雪の下の炎」 DVD発売中!!

    「雪の下の炎」 DVD発売中!!
    (上の映像をクリックしてください)

    2009年5月28日木曜日

    負債について語る、とうとう。

    たまっていた財務管理のアップデートをすませると、ドキュメンタリーの夫妻ではなく負債の山が色濃く見えました。
    これから、DVDを自主制作販売していくのでお金が必要なのに…真っ青です。まあ、分ってはいたのですが。
    今まで、多くのクルーにもほとんどただで働いてもらってはいたのですが、ただほど高いものはありません。だいたい、自主制作というのはいつもクレジットカードとお友達でいなくてはいけないし、友人で沢山フィルムメイカーはいるものの、黒字を出したり、リッチになった人など1人もいません。もう一度いいますが、分った上で、フィルムメイカーをやっているのですが。

    こういうことを、ブログで書くのもなんだなあ、と思っていたのでしたが、今日は思い切って書いていしまいます!毎日のビクラム・ヨガがなければ、きっとストレスでどうにかなっているかもしれない。

    さて、ご存知の皆様も多いとおもいますが、東京での上映もおかげさまで、ロングランにはなりました! 

    …が、私が配給会社のアップリンクさんに自ら提示した2000枚のチケットセールスを保証するかわりに、DVDの販売権利をもらう、ということにした、2000枚という数字からはまだまだかけ離れています。(右横のカウンターを参照ください) 2000枚に到達できないと残った枚数は自腹になってしまうので、是非とも是非ともご協力をお願い致します。
    **この提案は私が自主的にアップリンクさんに申し出たもので、無理強いとかは一切、されていませんことを、ご了承ください。アップリンクさんは真摯に全てを協力してくださっており、私たちはよい関係を築いています。

    この2000枚というのは、アップリンクさんの劇場やプレイガイドで購入していただいた場合にはカウントされず、宣伝協力をしていただいている龍村仁事務所から前売り券を予約登録していただいた場合のみにカウントされることになっています!

    皆様、お願いです。どうか、どうか、お友達や同僚のかたがたに、前売り券をこのサイトから予約(ここをクリック!)して、「雪の下の炎」を見に行かれるように薦めて頂けると幸いです! 劇場に行く2日前までに登録していただければ、直接会場でチケットを受け取れることになっています。


    「雪の下の炎」渋谷アップリンクでの上映スケジュール
    渋谷アップリンクさんへの行き方地図

    5月23日(土)~5月29日(金)
    10:45/14:50/18:30

    5月30日(土)~6月5日(金)
    10:45/14:50/18:30

    6月6日(土)~6月12日(金) 1日1回上映
    平日 11:15 / 土日 11:40

    6月13日(土)~6月19日(金) 1日1回上映
    平日 11:15 / 土日 11:40

    6月20日(土)~6月26日(金) 1日1回上映
    平日 11:15 / 土日 11:40

    ※6月27日(土)からの上映スケジュールは未定です。


    よろしくお願い致します!!!!

    また、東京以外での上映も決まりつつあります!やったね!多くの人々にパルデンさんのストーリーを拡げることができてとても嬉しいです!
    映画を待っていた皆さん、お友達、ご家族などお誘いあわせのうえ、劇場にお越し下さいませ! 以下の地域にお住まいのお友達がいらっしゃれば、メールなどでお知らせしていただければ幸いです。

    京都

    京都みなみ会館

    2009年6月5日(金)~6月12日(金)

    京都市南区西九条東比永城町78
    TEL:075-661-3993
    http://www.rcsmovie.co.jp/


    沖縄

    沖縄桜坂劇場

    2009年6月6日(土)~6月12日(金)

    那覇市牧志3-6-10
    TEL:098-860-9555
    http://www.sakura-zaka.com/


    長野

    松本CINEMAセレクト

    2009年6月28日(日)

    松本市中央1-18-1
    TEL:0263-98-4928
    http://www.cinema-select.com/


    大阪

    第七藝術劇場

    2009年7月4日(土)~7月17日(金)

    大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティビル 6F
    TEL:06-6302-2073
    http://www.nanagei.com/


    岡山

    シネマ・クレール

    2009年7月11日(土)より

    岡山市丸の内1-5-1
    TEL:086-231-0019
    http://www.cinemaclair.co.jp/

    2009年5月24日日曜日

    long weekend

    アメリカはメモリアルデーのため、ロングウィークエンド中です。

    不況だし、みんなバケーションしないのかな、と思っていたけれど、NY近郊ビーチでつかの間の休日を楽しむため、金曜日の交通機関は激混みだったよう。だから、ヨガに行っても、普段とは段違いにすいていてびっくり。前は人がいないほうがいい、と思い込んでいたけれど、実は沢山入ればいたで、場のエネルギーが増して良いヨガができたりもするんだよね。うん、腕がぶつかろうが、隣の人の汗が私のマットの上にたれようが。それにとうとう、半年のunlimited yogaクラスもお支払いをしてきましたので。
    相当な金額だけれども、キャッシュで払うとプラスティックと比べて130ドル以上安くなるので、銀行からお金をおろしてきました。5月スペシャルで636ドルで半年間、unlimitedでヨガクラスがとれて、毎回タオル無料でヨガ・マットのストレージがつくの。1クラス分が25ドルだから、相当お安いことは確実なんだけれども、一気にこれだけの金額を払うのはものすごくイタい。でも、身体に良いことにはかえられない。
    でも、友達が良いアイディアを思いついてくれて、私の誕生日が来月なんだけれども、そのときにプレゼントの代わりに私のヨガ基金に「寄付」してもらおうと。全額は無理としても、半分くらいはなんとかなると思っています。

    そんななか、友達のほとんどは街に残っている。だからバーベキューやホームパーティーのお誘いやなどが沢山舞いこむのだけれど、今日はあいにく雨があとで降るかもで明日に延期にする人もいる模様。私は友達の家でヨガ後モモパーティーをします。

    つかの間のホリディを楽しむぞよ。

    2009年5月17日日曜日

    名古屋での上映がはじまりました!

    名古屋のみなさん、「風の馬」とともに「雪の下の炎」が名古屋シネマテークで上映されています。
    5月22日までみたいなので、名古屋付近の方は是非ともこの機会に映画を観てくださいねー。

    2009年5月16日土曜日

    JWAVE の番組

    みなさん、土曜日おめでとう!

    東京滞在中に、ありがたいことに沢山取材を受けさせていただいていたのですが、今日アップリンクさんからテレビ、ラジオなどのDVDフッテージが届きました。

    色々見ていて、どうしても政治的に見られてしまうこの映画を果敢にも(CS枠でね)とりあげてくださった皆様に心からお礼を!

    今回、4月21日放送のJWAVEのTomorrowlandが提供しているFind Tomorrowという番組に出していただいただいたのですが、そのCDが届いたの。
    で、私、前にも書いたけれども昔、よくJWAVEを聞いていてねー。モーリーさんのEarly Morley Birdに出させていただいたこともすごく嬉しかったのだけれど、今回収録CDを聞いていて、改めて映像と違ったラジオの「音」の力というのを感じたのでした。もちろん、構成もすばらしいのだけれど、登場している自分でさえインスピレーションが頭の中をかけめぐったよ。拍手!
    しかもTomorrowlandは私が贔屓にしていたブランドで、高いからあまり手がでなかったけれど、日本に帰ったときにはチェックしているところよ。

    たしか、ネットに載せてよし、というお許しをいただいたと思うので、ぜひ聞いてみてください。
    関係者の皆様、もし問題があればご指摘を。

    こちらから

    2009年5月15日金曜日

    南アフリカ、ダライ・ラマへの前言撤回「いつでもどうぞ」

    ヨガから帰ったらこんなニュースが!
    政権が代わった南アフリカ、新任の外務大臣がダライ・ラマ法王へのビザ禁止令を解除したそうだ!
    やったね。

    BBCから 
    South Africa in Dalai Lama U-turn

    スー・チーさんとブルマの政治囚の釈放署名

    湖を泳いだアメリカ人は本当に「自ら」の意志でやったの? 去年泳いでいったときは追い返されたというけれど、今回は「疲れたので休ませてくれ」とまで嘆願したというではないか。このへんのストーリーをもっと知りたい。

    署名です。

    2009年5月13日水曜日

    スー・チーさんを尋問へ

    以前に書いた父親がイラン人、母親が日本人のアメリカ国籍の女性ジャーナリストRoxana Sabeliさん(31)は数日前に釈放されたが、ミャンマーのスー・チーさんの拘束期限がせまり、軍政は延長を狙っている。

    以下朝日新聞より抜粋

    【バンコク=柴田直治】ミャンマー(ビルマ)の軍事政権は14日朝、民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんをインセイン刑務所内の裁判所に連行した。新たな刑事訴追へ向けた尋問手続きに入る模様だ。

     スー・チーさんのヤンゴンの自宅に今月上旬、米国籍の男性が侵入したが、スー・チーさんが当局に報告することなく男性の滞在を認めたことについて、軍政は治安維持を目的とした国家緊急事態法違反などに問えると判断したとみられる。

     スー・チーさんと同居する家事手伝いの女性2人も連行され、スー・チーさんの弁護士も同日出廷した。野党・国民民主連盟(NLD)も軍政が訴追手続きに入るとの見通しを示した。

     裁判所では尋問手続きだけが行われるのか、同日中の判決を経て自宅軟禁から刑務所への収用に切り替えられるのかなど、手続きの詳細については不明だ。

     スー・チーさんは03年5月に国内の遊説先で国家防御法違反容疑で拘束され、同9月から自宅軟禁されている。今年中に拘束期限が来るが、総選挙を来年に設定する軍政はスー・チーさんの解放先延ばしを狙っているとみられる。

    ビクラム、ビクラム、ビクラム。

    続いています、ビクラム・ヨガ。
    友人がいたりして、先週末はなかなか行けず4日続けてパスしたので、昨日からまたスタート。
    4日サボると、顕著に体が弱くなっているのが分る。しかも、水をあまり飲んでいないのでstanding bowのころから、目の前にスポットが見え始めたのだった、昨日は。 がんばって出来るだけポーズを続けようとするが、めまいがして座り込むこと数回。おでこは床につかないが、結構好きなStanding separate leg stretchingでも「努力をする」ことも出来ず、座る。まあ、別にこういう時はしょうがないのだけれど。驚いたのは、私が前にちょこっと口喧嘩した同居人の弁護士が来ていたこと。そういや、ちょっとビクラムとか好きそうな感じがしたわ。今度はこれをサカナに仲直りでもするか。

    でも、今日は良かった。お昼すぎのクラスをとったのだが、人があまりいないので自分の全身を鏡で見れて、まだまだだが昨日よりは集中できた。課題はstanding head to kneeだね、引き続き。とにかくlock the knee!!!そしてCamelのポーズが最近のお気に入り。あそこに辿りつくまでは地獄のような道なりだが、これをふんばり、がんばって呼吸をしながらお腹をぐんぐん突き出していくのが、気持ちいい。
    発汗を十分にして、最近のお気に入りのココナッツ・ウォーターVita Cocoをぐびぐび飲みながら帰宅し、仕事のつづき。Zicoは高いのでね。
    ココナッツ・ウォーターは素晴らしいです。なにせカルシウム、カリウムなどの電解要素が5つも入っていて、バナナ一本分よりも沢山のカリウムが含まれ、スポーツドリンクの15倍の電解要素が含まれているのだから、汗をたくさんかくビクラムにこれ以上あったドリンクはないのです。シュガーも含まれていませんよ。明日もこのように、春の発汗生物として生きる予定です。

    2009年5月10日日曜日

    満月

    週末前にどたばたがあり、すっきりしないまま週末をむかえた気がするー。
    DCに行っていたアムスからの友人が戻る。
    彼がずっとダラムサラに住んでいたこともあり、チベットサポート周りの人たちと密に会い、飲んで、語った週末だった。

    面白い話。
    アムスから来た友人Jはバード・ウォッチャーでもある。彼はダラムサラに住んでいる間、カングラ地方の鳥を観察した本まで執筆した。写真入りのすばらしいデザインの本だ。
    で、これは、金曜の夜にSFTの人たちとJと出かけた夜のはなし。テンドルの(いま、日本にいるね)エベレストの講義活動ビデオの話をしていたのだが、ラドンが笑いながら「Jったら、あのビデオでテンドルの後ろに映っている鳥から目が離せなかったっていうの。さすが、バードウォッチャーよねー」。鳥? 鳥なんてあれに映っていた?
    すかさずJは「テンドルがしゃべっている後ろで歩いている鳥は××といって、△△を渡りあそこにやってくるんだ。白くてわりと大きな鳥なんだ。目が離せなかったね」という。
    試しにiphoneでyoutubeにのっている画像をみんなで見てみると、なるほど、テンドルの後ろにはデジタルで「われわれ」になった白い「物体」が「動いて」いて、大笑いに。
    テンドルの決死の講義活動を、バードウォッチャー兼チベット・サポーターが見ると、違うものがみえるのだろう。
    ま、鳥があのビデオに映っていることを知っている人はたぶん彼の他に1人もいなかっただろうけれどね!


    今日は夜3時半に家に帰り、7時に起床。朝8時に家を出て、飛行機に間に合うように、ぶらぶらと歩きながら、地下鉄の駅まで送っていった。
    あまり密には会えなくても、昔から知らなくても、「なつかしい魂」がたくさんあり、濃い時間をどばっと過ごしたりしながら、人生をすりあわせていくのが、楽しい。

    また、来てほしいな、J。

    2009年5月7日木曜日

    僧ジグメ・グリが釈放された!!

    前にブログに書いた、ラブラン寺のジグメ・グリ僧侶が釈放されたそうです!
    イギリスのタイムス紙からの記事です。

    中国当局は、告訴無しに拘留されていたチベット僧を、中国でもっとも著名なふたりの人権弁護士からの圧力により釈放した。

    ジグメ、42歳の僧侶は5月2日に釈放され、その一日後、そして、数十人の警察が彼の部屋を捜索し、1年の間に2度に渡って連行された半年後に、彼の僧院に帰還した。

    Li Fangping、二人のうちのひとりの弁護士は先月この僧侶の件をとりあげ、The Times紙に「彼が釈放されたのは、ある部分証拠が不十分だったからだ。3月14日の事件後に彼がどのように拷問されたかを話したが、これが罪に問われるには不十分だった。彼はいま釈放されている」…


    法のエキスパートたちは、このような動きは中国の裁判では珍しいことで、いままでになく活発な弁護があったのと、このケースが国際的なパブリシティをひきつけたことが、司法官たちに判決についての議論を促したことが表されている、と語った。

    抜粋翻訳終わり

    ==

    中国人の人権弁護士は素晴らしい! この波が全土にひろがるといいね。

    2009年5月4日月曜日

    ここ数日

    アムステルダムからオランダ人の友人が来て、週末はうちに泊まって行った。
    彼はダラムサラに17年も住んでいた強者。チベット語も堪能で、柔軟な精神をもち、ダラムサラのゴミ処理システム革新をし、チベットから来たチベット人たちの記録をつけたり、マメな作業をずっとして来た心優しい人。
    おみやげ何がいい?と聞かれたから、大好きなキャラメル入りのワッフル、karamelstroopwafels met roomboterestoop というお菓子を買って来てもらう。このお菓子にはチベットがらみの思い出が。
    チベットに一緒に行ったクルーが、これをチベットに持って来た。
    毎日、ふるわない食事で喘いでいたときに、これを開けて食べてみたら、あまりの美味しさにみんなで悲鳴!
    持って来た本人もおみやげでもらったものだったから、味を知らなかったそう。知ってたら、みんなで分けてなかっただろうに。

    彼がDCのコンファレンスに発つ前に、元チベットの囚人の尼僧ガワン・サンドルさんとそのお兄さん、そして友人たちとご飯を食べに、ジャクソン・ハイツへ。ガワンさんのお兄さんとは、彼らがダラムサラにいて、ガワンさんがまだ囚人だった頃からの知り合いだそう。ふたりで、ガワンさんの身を思い、泣きに泣いた夜もあったんだそうだ。
    ガワンさんが釈放されて、はじめてお兄さんと電話で話をしたとき、彼女はお兄さんがなにを言っているのかわからなかったそう。
    お兄さんは亡命チベット人たち特有のチベット語を、早口でしゃべるから、ずっとラサの牢獄にいたガワンさんは困惑したのだ。今は、もちろん、それにも慣れた、と言っていた。
    ガワンさんは凛としていて、寡黙な女性だけれど、言うことはびっしりと言う、素晴らしい女性。お兄さんは、とてつもないエネルギーを持ち、弾丸トークをぶちまけ、人を笑わせるのが大好きな人。
    ふたりは、今一緒に住んでいて、とても幸せそうだ。



    ダライ・ラマ法王がNYにいらしていて、連日イベントが。
    私は10月のティーチングに行こうと思っていたのだが、たまたま友人がチケットをくれた。これは、ラッキーと、ダライ・ラマ法王と元国連難民高等弁務官のメリー・ロビンソンさんの対談を聞きに行った。
    法王は疲れていらっしゃったみたいだけれども、沢山笑顔をふりまいていらっしゃった。

    法王がホールに現れるとき、いつも泣きそうになる。ダラムサラでインタビューをしたときには泣かなかったのに、沢山人がいるところでは、たぶん、観客の発する荘厳なエネルギーに圧倒され、涙が出そうになるのだと思う。
    外は雨模様で、肌寒かったが、ホール内は冷房が効いている。法王は「前にアメリカに来て真夏に冷房が効いたホテルで講演をして、薄いショールをしてきて後悔したことがあったから、今日は厚めのショールをしてきた」と笑いながらおっしゃって、むき出しの右腕をカバーされた。

    メリー・ロビンソンさんは90から97年にアイルランドの大統領をし、そのあと国連難民高等弁務官になった女性。ずっと中国に行きたくて、話し合いをしていたが、チベットに行きたいという彼女の要請に中国当局はなかなか、首を縦にふらなかったそう。ようやく1998年に了承され、中国に行けるようになり、チベットにも行った。そのときにチベット語に翻訳された世界人権宣言を持って行き、学校の先生たちに配った。学校の先生たちは人権宣言を知らなかったという。
    彼女は同行したスタッフに「こういう冊子を渡すのは(中国では)違法かもしれないですよ」と言われたけれども、無視して渡しつづけたそう。それを聞いた法王が、ハハハと笑い出し、「あなたも高い立場にいながら、分離主義者なのですね」とおっしゃって会場は笑いの渦に包まれた。
    外交をするうえで、高官たち本音と建前をはいつも使い分けているけれど、法王は彼女の正直な精神をとても評価していらした。

    また、環境問題で、先進国が出す汚染に、たいして責任のない後進国がより深刻な影響を受けているが、これをどう改善できるか、という質問をメリーさんが法王にすると、法王はすぐさま「分りません。あなたのほうがご存知なのではないでしょうか?」とおっしゃってまたもや大爆笑。

    貧富の差が広がる世界だが、ひとりひとりが助け合いの精神を持ち、なんらかのかたちで手を差し伸べることが大切、と法王はおっしゃっていた。また、アメリカ人たちは、どうかチベットを積極的に訪ね、その様子をメディアに語ってほしい、と最後におっしゃっていた。「お金がないなら、友達からお金を借りてまずはチベットに行き、そして帰ったらそれを記事にして売ったらどうだろう、ハハハ」と。

    法王のお話を聞いていると、その正直で率直な受け答えがいつも心に響く。素晴らしい時間だった。

    帰りにラサから留学しているチベット人の知り合いにロビーで会った。彼が本当に嬉しそうに「サイコーの一日だ!これからまた、チベット人たちと法王の会合があるんだ!」と言っているのを聞いて、胸がじんとした。

    法王はほんっとーに、いつも沢山ご旅行をされているが、体に差し支えないよう、法王の御健康と長寿を心からお祈りしている。

    2009年5月1日金曜日

    「保守だから人権派!」太田誠一氏インタビュー

    恥ずかしながら、私は正直、人権擁護法案というものが日本で話し合われていたのも知らなかった!
    福島香織さんによる、人権擁護法案を国会に提出しようとした太田誠一衆院議員のインタビュー、読み応えあり!
    (それに彼は去年日本人の政治家として唯一ダライ・ラマ法王に面会した人です)

    特に、この箇所、膝を叩いてしまった。

    以下、【福島香織のあれも聞きたい】「保守だから人権派!」太田誠一氏インタビュー(3)から抜粋

    ーー

    太田誠一氏「私は典型的な保守主義というか、一貫して、アングロサクソン的な意味のコンサバティスト。最初に胡錦濤氏と会ったときは、安倍晋三さんと塩崎恭久さんたちと一緒にいったんだけど。誰がみたってコンサバティブな集団ですよ。彼らは私がそういう考えであることを知っている。どうしてそういう誤解をしたのかというと、たぶん人権問題等調査会長をやっていることと関係がある。リベラル、コンサバティブに対するリベラル派だと思われているんでしょう」

    福島記者「−−その通りです。日本では人権問題を声高にいう人はリベラル派で、なぜか親中国派であるというイメージが先行しています。」

    ーー

    この「コンサバ」「リベラル」という、ある意味狭義のものの見方、あるいは「右翼」「左翼」というようなレッテルが、ヘルシーな議論や、自分でものを考える、ということから思考力を妨げていると思う。それはネット空間での議論が罵詈雑言などにつながる原因も産み出していると私は思っていた。

    このインタビューを読んで、太田さんという人間に興味をもちました。まだまだ、激論を生み出している人権擁護法案ですが、行く末をみていきたい。