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    2009年3月28日土曜日

    タイムス・スクエアをチベットの牢獄へ: 「農奴解放記念日」プロテスト in NY

    「農奴解放記念日」という皮肉な名前がついた中国政府のチベット支配を正当化する超クリエイティブなプロパガンダ「記念日」がとうとうやってきました。

    だまっちゃいねーぜ!!


    国連本部前から中国領事館の42丁目横断マーチが。300−400人集まっていたかな。

    今回のプロテストはすごい。Regional TYCが考えて、とてもドラマティックなマーチをして、通行人の目を釘付けにした。
    なんと、55人が囚人のユニフォームを着て、10人が中国軍のユニフォームを着て、道中ずっとマーチを率いていたのだ。
    囚人は、本当に囚人らしく下を向いて歩き、時折「フリーチベット!」と叫ぶと、軍人がよってきて、棒で殴ったり、蹴ったりされる。

    この為に、ボランティアたちが一人5枚ずつ、ミシンで囚人服をほとんど徹夜で縫って準備したのだ!





    こんな感じで、手錠もしていました。
    ふだんは結構笑ったり、おしゃべりしたりのマーチも、今日は「ガムかまない、おしゃべりしない、携帯電話使用しない」などの厳しいルールが設けられたので、皆神妙な表情。見ている方も、ただごとではないことが、伝わるのです。

    なんと、3人のチベットの元政治囚が先頭に立ちました。
    左から、元尼僧のチョイン・クンサンさん(4年)、ガワン・サンドルさん(11年)、ペンパ・ツェリンさん(3年)
    皆さん、つらい思い出もあるとは思いますが、自ら歩かせて欲しい、とおっしゃったそうです。

    顔には血のあとがあり、首にはチベットの政治囚の名前と顔がついた札をかけています。



    マーチ中、上の3人がどのようなことを考えていたのか、どんな思いで今、この自由の国アメリカの、資本主義の聖地のような、このタイムス・スクエアの地面を囚人服を着て歩いているのか…
    それをずっと、私は考えていた。

    この囚人服はガワン・サンドルさんが、生地屋まで一緒に買い出しに行き、デザインを書いて渡したそう。
    彼らが買った紺色の生地はとても薄い、一番安いポリエステルだったけれど、実際のものはもっと品質が悪かった、と彼女は言っていたのだそうだ。




    そして、この「中国軍」の「演技」がすごかった…完璧に役になりきり、中国語で「歩け!」とか号令をかけています。

    そして、「フリーチベット!」と叫ぶと、飛んで来て殴りだす。棒は紙でできているとはいえ、音がぼこぼこするし、沿道のアメリカ人たちは最初なにが起こっているか分からなくて、「ストーーーップ!」と叫んだり、泣き出す老人女性もいたりで、異様な雰囲気があった。






    こうやって、ぼこぼこにされて、道に崩れ落ちたりも何度も、、、

    しかし、友人は崩れ落ちたとたん、後ろから不意に「急所」に蹴りを入れられ、目の前がまっくらになった、、、だけど、がんばって歩き続けた、と言っていました。

    …生傷もたえない迫真の演技なのです。



    もちろん、彼ら3人を演技をしている「中国軍」は棒でたたいたりしないのだけれど、それが逆に生々しかった。



    3人の後には、尼僧と僧が続きます…そして、囚人たち。




    中国領事館では、またまた、屋根の上に3人くらい職員が出ていて、遠巻きにプロテストをビデオ撮影していた。

    アメリカという自由の国で「演技」だと分かっていても、胸がえぐられる思いがするのに、チベット内ではどうなのだろう、と思うと本当に恐ろしくなった。

    2009年3月10日火曜日

    March 10 + Ngawang Sangdrol la's speech

    まだ耳に木霊する数千人の声!


    今日のマーチはマサチューセッツ、フィラデルフィア、ペンシルバニア、
    ニュージャージー、ニューヨーク、コネチカットなどから
    およそ3500人もが参加したという!



    ほとんど全員がおそろいの白いTシャツとTYCの皆とボランティアが
    寝ずに作った黒い旗を持って町中をスローガンを叫びながら闊歩。

    まずはチャイナタウンだー。ほかにどこがあるー?



    これだけ集まると、中国の方々もさぞかし、びっくりしたことだと思う。
    みんな端のほうによって、見ている。

    そしてタイムス・スクエア!



    WHAT DO WE WANT? FREE TIBET! WHEN DO WE WANT IT? NOW!


    ブルックリン・ブリッジ、チャイナ・タウン、42丁目イーストサイドの国連本部から
    タイムス・スクエアを横切って街を縦断して、反対側のウエストサイドの川に面した中国領事館、
    そしてユニオン・スクエアへ。

    ものすごく寒かったけれど、がんばったよ。
    途中にボランティアの人が作った大量のサンドイッチとバナナとお茶の差し入れも。
    ほとんどの人は仕事を休んで参加していた。

    今日、国連での集会でスピーチをした、あるアメリカ人女性がいた。
    彼女は去年英語を教えるため、チベットにいた。
    そこで急に暴動がはじまり、中国政府に身柄を拘束された。
    そして携帯電話、コンピュータ、鞄の中身もぜんぶチェックされ、
    アメリカ大使館に連絡もとれない状況にあった。

    事件が。
    持ってもいなかったチベット国旗が所持品から発見され、
    法を守らなかったから、チベットから強制送還されるという。
    旗を彼女の鞄に入れたのは、明らかに、中国側がやったことだった。

    帰り際には「罪を犯した」という文章に強制的にサインさせられ、
    その国旗を持って写真を撮られた。
    彼女はその衝撃的な話を一気に話し、こう言った。

    「このプロテストにも中国側のスパイが必ず何人かいるはず!
    そして参加した人の写真を撮っているのよ。そんなことは分かっている。
    でも、あなたたち、よく聞きなさい!
    そんなことがチベット人を怖がらせると思ったら大間違いなのよ!」

    ここで、大きな声援が。
    そう、それがたとえインド、ネパール、あるいはアメリカの亡命地でさえ
    中国政府はスパイを送り込み、チベット運動を監視している。
    逃げも隠れもしないチベット人をそっと見ているのだ。
    (あ、後日、それに関する写真をアップロードします)

    あれだけの経済大国が、こんなに「せこい」手段で人々を脅すなんて。
    でも、そうなんだよね。
    彼らは共産党政府の力を守るため、人民の反乱を一番恐れている。
    だから、いつもその動向を見守って、社会風潮を
    徹底的にコントロールしている。

    とにかく、、、

    ここでプロテストから帰ってきて、がんばって字幕を入れてアップした
    このビデオを見てください。

    パルデンと同じ良心の政治囚人のひとり、ガワン・サンドルさんの
    今日のユニオンスクエアから、素晴らしいスピーチ。

    彼女は細い細いからだに、とてつもない精神力と勇気を持っている。
    真のヒーローです。

    彼女の説明はここで:http://www.tibethouse.jp/human_rights/nsandol.html

    もっと詳しい説明(英語):http://www.savetibet.org/action-center/ngawang-sangdrol

    彼女の本はこれ:http://www.transview.co.jp/06/top.htm

    スピーチは「私の名前はガワン・サンドルです。家族は兄も父も政治的活動をし、
    囚人になっていました。そのせいでしょうか、私も「フリー・チベット」と叫んで
    平和的に抗議活動をしたことで、投獄されました」という最初の部分が抜けていますが、
    見てください。

    凛とした美しい横顔と、その声。









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