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    2009年6月2日火曜日

    Herb and Dorothy

    この前の負債に関するブログに沢山の方が反応して、応援メッセージをくださいました!ありがとうございます。励みになります。

    昨日、制作途中の段階でトライベッカ映画祭のプログラムAll Accessに入ったときに、一緒になって以来の「戦友」Megumi Sasakiさんのドキュメンタリー、Herb and DorothyのNYプレミア試写会に行った。彼女とは制作段階のころから、ほんっとーに色々助け合い、傷をなめあい、鼓舞しあった、本当に大切な友人。その大切な友達の大切な日だった。

    彼女の映画はNY在住の伝統的アートコレクター、Dorothy and Herb Vogel夫妻の話。アートコレクターといっても、お金持ちの二人ではない。Herbは郵便局員、Dorothyは図書館員でDorothyのお金で生活しながら、Herbの給料でこつこつと芽が出るか出ないかのアーティストの作品を買ってきていたら、とんでもないコレクションになっていた、という話。とんでもない、というのは、スケールも、そしてバリューも。クリストやロバート・マンゴールド、リチャード・タトルなど、今やそうそうたるアーティストが名を知られていないときから、彼らのアートを集めていたのです。

    プレミアにはHerbとDorothy以外にもドキュメンタリーにも出ているそうそうたるアーティストの方々が集まっていて、映画館前を通る人々は、スターがいるのでは? と足をとめていたほど。Herbの座っている車椅子を押して、メディアへのポーズをとっているMegumiさんと出演者たち。私もiphoneで写真を撮ったのだけれど(ぐふふ)、彼女のこぼれるような笑顔の向こう側にはとてつもない努力と忍耐があるのを知っている。この数ヶ月、NYプレミアのために、寝る間もおしんで、一生懸命広報活動指示からウェブサイト制作、ひとつひとつをじっくりやってきた彼女。その彼女が登場人物のDorothyと一緒にHerbの車椅子を押しながらQ&Aで会場に入ってきたのを見て、ほんとうに胸がきゅんとした。

    HerbとDorothyのユニークで筋の通った、とても地道な生き方は、Megumiさんがかれらの映画を作ったプロセスの地道さと重なる。

    映画の世界は配給されたり、メディアの前に出たり、とてもきらびやかな世界のように見えるが、それは映画制作、配給準備、とかの目立たない作業に比べれば、1パーセントの時間にも満たない。ハイテンションで色々な人々と話をしたり、カクテルを飲んだり、祝辞を頂いたりするが、一夜終わると、またやらなきゃいけない書類が山積みの自分の部屋で目覚める。目覚めたりする。

    映画はオーディエンスに見てもらってからこその映画だし、そのための努力なんだけれども、全てのプロセスがそれこそドキュメンタリーになるくらい、ローラーコースターにのっているようなドラマの連続。人に呼びかけ、人に支えられ、人に誤解され、人に説得し…うーん、まさに修行の道といったかんじ。

    その道の途中にて。焦らずにこつこつとやっていこう。

    5 件のコメント:

    HATAE, Shomyo Wasuke さんのコメント...
    このコメントはブログの管理者によって削除されました。
    Makoto Sasa さんのコメント...

    Shomyoさん、お互いにじっくりがんばりましょう!

    匿名 さんのコメント...
    このコメントはブログの管理者によって削除されました。
    umikarahajimaru さんのコメント...

    はじめまして。
    “Herb & Dorothy”で検索していて、こちらにたどりつきました。
    監督さんとお知り合いなんですね。
    私のブログに作品を紹介させていただきました。
    Sasaki監督にもどうかよろしくお伝えください。

    Makoto Sasa さんのコメント...

    unikarahajimaruさん、コメントありがとうございました。佐々木監督に、ブログのアドレスを送っておきました。とても喜ばれると思います!