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    「雪の下の炎」 DVD発売中!!

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    (上の映像をクリックしてください)

    2009年8月28日金曜日

    すいませんねー。

    こんにちは!

    ずーっと、ブログをほったらかしにしていますー。
    もし、楽しみに来てくれる物好きな人がいたら、すいませんねー。

    いま、精神的にせまられるような出来事があったりして、そういう出来事とうまーく、最善に対処しようと、自分の精神を鍛錬しています。
    その他にも関わっているキャンペーンや、新しい英語版のウェブサイトを用意したり(映画の)、、、
    ま、その間にもボリウッドの映画見たり、ドキュメンタリー見まくったり、前より減ったけれどビクラム・ヨガしていますが、ブログのほうは、少し夏期休業モードです。

    おくればせながら、お知らせでした。

    ゆるやかに更新します!
    皆様も、すてきな夏の終わりをお過ごしくださいね。


    ボリウッド映画の粋を超えて楽しめた(目の保養にもなった)最近見た映画「Kaminey」のクリップでも見て、インドを感じてください(?)
    Kaminey
    監督:Vishal Bhardwaj
    出演:Shahid Kapoor, Priyanka Chopra, Amol Gupte

    2009年8月3日月曜日

    上野の森美術館からの返信

    聖地チベット展抗議のことで、公開書簡を送った”「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」展に抗議する国際連盟”のサイトで、上野の森美術館からの公開書簡への返信が!

    「美術館は、資料として文化的価値の有無で展示の是非を検討しております。」

    っていうくだり。

    なんだか、去年の北京オリンピックのとき、IOCが非難されていたとき、「スポーツ」と「政治」は別だ、と言い続けたIOCの苦しい見解(私にとっては)を思い出した。人命よりもスポーツの祭典(+土地への経済効果)が重要とは思えなかった、私は。

    このまま展覧会を非政治的なものとして位置づけて、非難から逃れようと思っているのだろうけれど、去年のチベット人たちの決死の抗議活動+ニュース度を見ていて、まともな人だったら、この展覧会が「非政治的」なものだ、と完璧に言い逃れることはできないと思うのだけれど。しかも、社会貢献する企業だったら少しそういうことを考えても良いと思うのだけれどな。

    でも、実際主催する企業も今回、あまり「政治周りの」内容をふかーく分らないで、あるいは考えないでやったと思う。それは、ある方面からくる話を聞いて、なんとなく分った。

    しかし、どうよ、広告代理店。コウコクダイリテン。なんか、このことばを口に出すだけで懐かしい気が。
    ビミョーな響きよね。

    2009年8月2日日曜日

    ボリウッド

    「ボリウッド」というと、いきなり歌って踊りだすんだよねえ、とか、10年以上前に日本でもヒットした「踊るマハラジャ」なんかを思いだす人が多いと思う。
    でも、「踊るマハラジャ」は実は南インド映画なので、ムンベイ映画産業を中心とするボリウッドとは違うんだよね。インド映画はヒンドゥー語以外も、6つの言語で作られており、それらを全部あわせると、世界最大規模の映画産業なんだそうです。

    前々からブログで時々、ぼそっとボリウッド映画への私の♡を訴えているが、私とボリウッドとの出会いはチベットコミュニティーを通してだった。出会うチベット人たちが、とにかくボリウッド音楽を歌う、歌う。踊る、踊る。最初は俳優の名前も顔も「世界一の美女」といわれるAishwarya Rai以外は知らなかったけれど、最近は最新映画からゴシップネタまで強くなってきている。
    「雪の下の炎」を編集しているときは、映画の内容がかなり重くて落ち込むことが多かったけれど、ボリウッドがいかに私の精神を正常にたもってくれたことか!



    ボリウッド伝説の俳優Amitabh Bachchanの息子Abhishekと結婚してますます貫禄たっぷりのAish

    あまりにも沢山の映画を短期間に(この2年半くらい)観ているし、わりと似たテーマの映画や同じ俳優ばっかりが出ているので、ストーリーを覚えていなかったり、ごちゃごちゃになったりしているとはいえ、愛は日増しにつのるばかり♡ 

    NYは大きいインド人コミュニティーがあるから、大きい映画は必ずインド公開の翌日にはマンハッタンでも英語字幕つきで見れる。おまけにオンラインのインドのボリウッドネタは全て英語なので、情報も入りやすい。たまに、インテリのインド人と会って、嬉しくてボリウッドネタを話し始めて、ひかれることも多くなっているほど。ああ、歯止めが利かない。

    最近、映画制作会社と映画館が利益報酬のパーセンテージを巡る大きなストライキがあり、数ヶ月映画が公開されない、という私みたいなボリウッド・フリークにはとても悲しい時期があったが、先月やっと解決し(映画館がおれた)、Yash Raj Filmsという大手の制作会社からNew Yorkがリリースされて、どんどん大きな映画が公開され続けている。

    ま、とにかくあまりにもボリウッド映画見まくっているので、少しずつブログに書いて、新しい領域を開拓してみたいと思いました。好き、嫌いは別として、チベットネタ目当ての方も是非ともおつきあいください。チベット人と社交するときの話題作りには欠かせませんからね。笑

    先週末見たのがLove Aaj Kal 「愛、過去と現在」という映画。2007年に公開されて大ヒットした映画、"Jab We Met”の(イケメン)監督、Imtiaz Aliの3作目です。彼の作品はだいたい、ヤングでモダンな男女関係(死語ですか)をテーマに、ボリウッドスタンダードと比べて、格段にリアル度のある(=西洋的な)男女キャラを作り上げている。


    Love Aaj Kal 2009


    ずば抜けてかわいいし、スタイル抜群だけれども演技ができないボリウッド女優はそれこそ星の数ほどいるのだけれど、Love Aaj Kalにはその筆頭にあがるだろう思われる元モデルちゃんが出演。King of Bollywoodと言われる、シャルーク主演で(時間の無駄としか思えないが)なぜか大ヒットしたOm Shanti OmでデビューしたDeepika Padukoneちゃん(23)がヒロインなのだ。

    目がぱっちりだし、足も長いし、髪の毛もさらさらだし、笑うとえくぼができて、スタイル抜群のDeepikaちゃんは、モデルとしては最高だけれど、表情に乏しいし、人間味に欠けた「お人形さん」だったが、今回の監督がすごいところは、それを利点にするために、「表情に感情を出さない」「おとなしめの」でも「やりたいことを持っている」現代女性のキャラを作ったこと。

    一方、相手役のSaif Ali Khanは実生活では子持ち+バツイチでありながらも、最近注目度が(今まで以上に)急上昇している実力+美貌+家系すべてに恵まれたあの女性、Kareena Kapoolと交際中で、ラブラブ度満点のなか、この映画で初プロデュース業を果たした。(しかし監督のImtiazは「Saifはプロデュ—スという仕事で映画に貢献したというよりも、俳優としての貢献が素晴らしかった」というあまり腑に落ちないコメントを残している)
    彼は演技派とはいえないし、ダンスもうまくないけれど、コメディアスで、軟派な男を演じて彼以上にしっくりする俳優はいないだろう。

     SaifとKareena


    ボリウッド映画では必ず、一足先に映画の音楽リリースがされ、これが悪いとかなり業績もおちるのだが、Pritam作曲の音楽もちまたでかなりの人気になり(ちなみにA.R. Rahmanもすごいけれど他にも才能のあるインド人音楽監督は沢山いるのだ)、公開前のPRでもメディアからの好感度も高かった。

    ストーリーはロンドン在住のカップルで、建築技師で結婚を墓場と思っているカルーい男Jaiと、無邪気で「感情を顔に出さない」美術修復家をめざすMeeraの話。JaiはクラブでMeeraをナンパし、つきあいだす。突然Meeraにインドで美術修復の学校に通うチャンスが訪れ、長距離恋愛をするくらいなら別れよう、と言って、コメディアスな「別離パーティー」を開いたりしてまで潔く別れるが、別々になったところでお互いを思う気持ちが強くなってくる。まあ、よくある話なんだけれど、この映画では、お互いが思いを忘れるためにものすごく潔く次の恋愛にうつったりする様子がわりと「西洋的に(=奔放に)」描かれている。新しくデートした相手のことを、お互いに電話で報告し合ったり、「ああ、こういうこと、あるよね」と思える作りになっている。
    そこに、別離パーティーを開いたロンドンのレストランのオーナーのシーク教徒のVeerが登場する。(ボリウッド映画ではロンドンやNYのシーンで主人公が道ばたでぶつかった人が「偶然」インド人だったりして、ヒンドゥー語で話しだしたりても、「また?」などと聞いてはいけない)
    これが、往年の大スターRishi Kapoor(実はDeepikaちゃんが実生活でつきあっている若手俳優Ranbir Kapoorのお父さん)が演じているのだけれど、女ったらしで軽率なJaiに「愛っていうのは、そういうもんじゃあない!そんなふうに生きると後悔するよ」とアドバイスをする。そして彼が若かったときの純愛ストーリーが現在とパラレルで進行しながら交互に展開する。
    「俺も若いときは君と同じように”キケンなほど”ハンサムだった」とおっしゃる若かりしVeerを演じるのはもちろんSaif。60年代のPunjab地方のばりばりのマッチョなシーク教徒のVeerはある日、控えめで無垢なHarleen をみて一目惚れ。ストーカーのように彼女を追い回す。彼女も「いやん」と恥ずかしながら、スカーフの裾にかくれたりしながらも、まんざらではない(これはボリウッドの定番ね)。Harleenが引っ越ししたり、結婚することになったり、それでもVeerは彼女を追いかけ回すのだ。このシーンがかわいいし、昔の中学生くらいの恋愛をおもいだすのよ。物陰からそっと好きな人をみて、友達ときゃーきゃー騒いでいたあのころを。


    HarleenとVeer

    ちなみにこのHarleen役の女の子、新人で、クレジットにも名前がでていないので、話題騒然となったが、結局ブラジル人モデルだったことが解明した。クレジットにも名前を出さなかったのは、Punjabiの女の子をヒンズー語も(もちろんPunjab語も)できないブラジル人が演じたら、反感を買うのではないかということがあったらしい。ただでさえ、シーク教徒のコミュニティーから映画の内容について反感を買い、共同和解会見までしていたくらいだから、すごくナーバスになっていたのだと思う。

    Meeraは大学で修復学を教える若い教授と出会い、Jaiはロンドンで金髪の「ワタシ、タジマハール、アナタといっしょにみたいネ」みたいな女の子とつきあうようになる。で、Jaiは突然Meeraが恋しくなってデリーに訪ねてきたりする。それも金髪の彼女と一緒に。JaiとMeeraは(金髪の彼女を観光バスにのせて、Meeraは彼に嘘をついて)密会を重ねるのだけれど、このときの音楽シーンがいいのよー。彼女の着ている服もかわいいのだけれど、踊りも、音楽もキャッチーでアップビート。(お互いの恋人をだましていることはこの際、忘れる)

    これこれ。



    ああ、なつかしー。デリー。で、ふたりは↑これだけ楽しんでおきながら、やはりこれは続かない、としてまた別れる。Jaiはロンドンに帰り、Meeraは新しいBFからプロポーズされ結婚することになる。結婚式にJaiが来て、祝福するが、彼はいまひとつ腑に落ちない感じ。ちょっと後悔しながらもまたロンドンに戻るが、帰ったとたんにサンフランシスコへの転勤の話が。実はJaiの夢はサンフランシスコの橋をつくることだった。(いや、金門橋はすでに存在しているのだけれど、なぜか彼はこれにまつわるプロジェクトをしていることになっているんだよね、深くはつっこみたくないけれど)一方Meeraは結婚してから、Jaiの大切さに気づく。で、そのことを伝えようとして旦那の元から去りながらJaiに電話をするのだけれど、彼女のムードとは逆にJaiは転勤の嬉しさで有頂天。Meeraは悲しみを抑えながら、彼の夢が叶ったことを祝福し、どこかに行く。

    そこから、Jaiのサンフランシスコでの生活がスタートし、意気揚々とオフィスに通い、キャリアを築いていくが、あるときふと、何かに気づいて行く、、、↓こんな切ない音楽シーンを通してね。ちなみにYeh Dooriyanとは「この距離」という意味だそう。



    この先は、まあ、日本でこの映画が公開することはないと思われるが、書かない。ネタばれだと嫌だよね。愛に今も昔もないよ、というのが陳腐な全体テーマだけれども、私は夜逃げしたり、感情を両手を拡げて大げさに表したり、女の子が恥ずかしがってうつむいてサリーで顔をかくしたりする、インド映画が大好きです。

    この映画の音楽が気に入ってしまい、ヘビロテ中。

    次に待っているのは、Shahid Kapoor主演のKaminey! Can't wait!